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求人特集

【2025年8月時点】職種別フリーランス求人動向:2Dデザイナー・UI/UXデザイナー

目次

2Dデザイナー・UI/UXデザイナー求人傾向

分析対象

2025年8月時点の公開されているゲーム業界の2D(UI/UX)デザイナー職(業務委託・フリーランス)

出勤形態

  • 出社常駐:29.7%

  • ハイブリッド出社:45.3%

  • フルリモート:25.0%

求人内容から見える傾向

「ハイブリッド出社」が最も多く45.3%を占めており、コロナ禍以降の働き方の多様化が定着していることがうかがえます。企業側としては、チームコミュニケーションの重要性と働き方の柔軟性のバランスを取った結果として、この形態が選ばれているケースが多いと考えられます。

「出社常駐」は29.7%と一定の割合を維持しており、主に大規模プロジェクトや密な連携が必要な案件で採用されています。特にUI/UXデザインでは制作段階での議論や調整が頻繁に発生するため、即座の意思疎通が重要視されるプロジェクトで選択される傾向があります。

「フルリモート可」は25.0%と比較的高い割合を示しており、他職種と比較してもリモート対応が進んでいることが特徴的です。2Dデザイナーの業務特性上、個人制作が中心となる作業が多いことが、リモートワークとの親和性を高めていると考えられます。

対応プラットフォーム/エンジン

【プラットフォーム】

  • スマートフォン向け(iOS/Android):37.5%

  • コンシューマ(PS5 / Switch など):14.1%

  • PCゲーム(Steam中心等):6.3%

  • 未記載:42.2%


「スマートフォン向け(iOS/Android)」が37.5%で最多となっており、モバイルゲーム市場は成熟し、競争が激化しているが、依然として市場の中心であり、継続的な人材需要があることを示しています。スマホゲームでは運営型コンテンツが中心となるため、継続的なコンテンツ設計やイベント企画などのニーズが高い傾向にあります。

「コンシューマ(PS5 / Switch など)」は14.1%で、高品質なゲーム体験の設計が求められる案件が該当します。開発期間が長期にわたることが多く、システム設計や体験設計により深い専門性が要求される傾向があります。

「未記載」が42.2%と高い割合を占めているのは、イラストレーターやグラフィッカーといった、特定のプラットフォームに依存しないビジュアル制作業務が多いためです。また、UI/UXデザインにおいても、ワイヤーフレームやデザインコンセプトの策定など、プラットフォームを横断して適用できるスキルが重視されていることを示唆しています。

【使用エンジン】

  • Unity:26.8%

  • Unreal Engine:5.4%

  • 不明/エンジン未記載:67.9%


「エンジン未記載」が67.9%と圧倒的に多いのは、2D(UI/UX)デザイナーの業務がエンジンに依存しないビジュアル制作業務が中心であることを表しています。イラスト制作やUI素材制作、コンセプトアートなどの上流工程では、特定のエンジンスキルよりもデザイン力や表現力が重視される傾向があります。

「Unity」は26.8%で記載されており、主にスマホゲーム案件での実装理解が求められるケースが該当します。プロトタイプ制作や簡易実装を含む業務で、エンジンの基本的な理解が必要とされています。

「Unreal Engine」は5.4%と少数ですが、コンシューマー向けの高品質タイトル開発において、より技術的な理解が求められる案件で登場しています。

全体的な傾向として

ゲーム業界の2D(UI/UX)デザイナー職では、特定のプラットフォームやエンジンに特化するよりも、幅広いプラットフォームに対応できる汎用的なデザインスキルが重視される傾向が明確に表れています。一方で、UI/UXデザイナーやUIアニメーター職では、Unityの基本的な理解が求められるケースが増加しており、デザインから実装までの一貫した対応力が評価されています。

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単価水準

  • 80万円以上/月:0.00%

  • 60万〜80万円/月:26.56%

  • 40万〜60万円/月:12.50%

  • 40万円以下/月:0.00%

  • スキル見合い:60.94%


単価水準の傾向

「スキル見合い」が60.94%と圧倒的に多いのが特徴的です。これは、2D(UI/UX)デザイナー職の業務内容や求められるスキルレベルが案件によって大きく異なるため、画一的な単価設定が困難であることを示しています。職種(イラストレーター、UI/UXデザイナー、グラフィッカーなど)、経験年数、専門領域、プロジェクト規模などを総合的に判断した個別設定が主流となっています。

「60万〜80万円」のレンジが26.56%で明確な単価提示がある案件の中では最多となっており、中堅から上級者レベルへの需要が高いことがうかがえます。このレンジでは、UI/UX設計から実装まで一人称で対応できる経験者や、アートディレクション業務を含む複合スキル保持者が求められる傾向があります。

「40万〜60万円」は12.50%となっており、経験者でありながらサポート業務や特定領域に特化した業務を担う案件が該当します。

「80万円以上」「40万円以下」の案件は表面上0%となっていますが、実際には「スキル見合い」の中に80万円を超える可能性のある高額案件や、40万円に近い案件も少数存在します。特に高額案件は、リードデザイナーやアートディレクタークラスの経験者を対象とした案件で、スキル見合いでの個別交渉となるケースが多いと考えられます。

求められるスキル要件

  • Illustrator / Photoshop:60.9%

  • Clip Studio / SAI:21.9%

  • Unity:28.1%

  • Unreal Engine:3.1%

  • After Effects / Animator / Timeline:6.2% 

スキル要件の傾向

「Illustrator / Photoshop」が60.9%で最も高く、これらのスキルを求める案件は主に「イラストレーター」や「グラフィッカー」といった職種が中心となっています。ゲーム業界においても、キャラクターイラストやアイテムグラフィック、プロモーション素材の制作において、高品質なビジュアル制作スキルの需要が継続して高いことを示しています。

「Unity」が28.1%で続いており、これらのスキルを求める案件は「UI/UXデザイナー」や「UIアニメーター」といった職種が中心です。UI実装やアニメーション制作において、デザイナー自身がエンジン上で直接作業できることの価値が高まっています。プロトタイプ制作や実装理解を含む業務での需要を反映しています。

「Clip Studio / SAI」は21.9%で、主にイラストレーター職において、アニメ・漫画テイストの作品制作で重視されています。特にキャラクターデザインや背景イラスト制作を含む案件で求められる傾向があります。

「After Effects / Animator / Timeline」は4.00%と少数ですが、UI演出やプロモーション動画制作を含む上級案件で重視されています。

「Unreal Engine」は3.1%と最も少なく、コンシューマー向けの特定案件に限定されており、主に高品質なUI実装を求める案件で登場しています。

職種別にスキル要件が明確に分かれており、イラストレーター・グラフィッカー系ではAdobe系ツールが、UI/UXデザイナー・UIアニメーター系ではエンジンスキルが重視される二極化が進んでいることが特徴的です。

案件タイプの分類

  • 新規開発案件:65.6%

  • 運営フェーズ:23.4%

  • 記載なし:10.9%

案件タイプの分類での傾向

「新規開発案件」が65.6%と3分の2近くを占めており、ゲーム業界における活発な新規タイトル開発を明確に示しています。これらの案件では、UI/UX設計から実装、イラスト制作まで幅広い業務が求められる傾向があり、創造性と技術スキルの両方が重視されます。新規開発の高い割合は、市場競争の激化により差別化要素としてのビジュアル品質向上への投資が継続していることを反映しています。

「運営フェーズ」は23.4%と約4分の1を占めており、既存タイトルの継続的な改善やコンテンツ追加業務が該当します。運営案件では、既存のデザインガイドラインに沿った制作スピードや、ユーザーデータに基づいた改善提案スキルが特に重視される傾向があります。

今後の注目ポイント

データに基づいたUI/UX改善スキルの重要性向上

運営案件の割合や「スキル見合い」の高い比率から、データ分析の結果をデザインに落とし込める能力の需要が高まっています。特に運営フェーズでは、データからユーザーの行動を読み解き、UIの改善や新機能のユーザー体験設計に活かすことが、デザイナーの差別化要因となりつつあります。

ハイブリッド型スキルセットの価値向上

Illustrator/Photoshopスキルの高い需要や、Unityスキルの一定の需要から、純粋な企画業務だけでなく、ビジュアル表現や簡易実装まで対応できる「ハイブリッド型ゲームデザイナー」の価値が高まっています。特に少人数開発体制では、一人で複数の工程をカバーできる人材が重宝される傾向があります。

プロトタイピング能力の重要性

新規開発案件の高い割合と、Unity使用案件の存在から、アイデアを素早く形にできるプロトタイピング能力の重要性が増しています。企画段階での検証スピードが開発成功の鍵となるため、実装を含めた検証サイクルを回せる人材への需要は今後も拡大すると予想されます。

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