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ゲーム業界の構造とは?開発会社の関係とゲームクリエイターの働き方

開発会社の関係とゲームクリエイターの働き方
ゲーム業界の構造を、メーカー・パブリッシャー・デベロッパーなど開発会社の関係からわかりやすく解説。受託開発や共同開発、自社開発の違いに加え、ゲームクリエイターの働き方や転職時に確認したいポイントまで紹介します。
目次

ゲーム業界の構造とは?まず知っておきたい基本

ゲーム業界を目指す方や、業界内での転職・キャリアアップを考える方にとって、業界全体のビジネス構造を正しく理解しておくことは非常に重要です。一口にゲーム会社と言っても、自社でタイトルを発行して販売する企業から、技術力を買われて開発を専門に請け負う企業まで、その立ち位置やビジネスモデルは多種多様です。

ゲームビジネスを支える企画・開発・販売・運営の流れ

ゲームビジネスは、大きく分けて企画、開発、販売、そして運営の4つのフェーズで成り立っています。

まずはどんなゲームを作るのかというコンセプトを打ち立て、プロジェクトの予算やスケジュールを決める企画段階からスタートします。その後、プログラマーやデザイナー、プランナー、サウンドクリエイターなどの専門職が集まり、実際に遊べる形へと落とし込む開発フェーズへ移行します。

完成したゲームは宣伝・プロモーションを経て市場へリリースされますが、近年のゲームビジネス、特にスマートフォン向けアプリやオンラインゲームでは、リリース後の運営やアップデートが大きな収益の柱となります。イベントの開催や新キャラクターの追加、不具合の修正など、リリース後も長期間にわたってサービスを提供し続ける点が、現代のゲームビジネスの大きな特徴と言えます。

メーカーという括りとパブリッシャー・デベロッパーの役割の違い

ゲーム業界の構造を理解する上で避けて通れないのが、メーカーという括りと、パブリッシャーとデベロッパーの役割の違いです。これらは混同されやすい言葉ですが、ビジネス上の役割は明確に分かれています。

ゲーム業界では「メーカー」という言葉が、ゲームソフトを企画・開発・販売する企業を広く指す場合があります。一方、任天堂やソニー・インタラクティブエンタテインメント、マイクロソフトのように、家庭用ゲーム機やプラットフォームを提供する企業は「プラットフォームホルダー」としての役割も担っています。

パブリッシャーは、ゲームの販売や市場展開を担う企業です。タイトルによっては、開発資金の提供やプロモーション、流通、カスタマーサポートなども担います。

デベロッパーは、実際にゲームの制作を行う開発会社のことです。パブリッシャーから依頼を受けてゲームを作る企業もあれば、独自の発想でゲームを制作するインディーデベロッパーもあります。大手ゲーム会社の場合、パブリッシャーとデベロッパーの両方の機能を兼ね備えているケースも多く存在します。

一つのゲームを複数の会社で開発するケースも多い

ハイエンドな家庭用ゲームや大型のスマートフォンゲームでは、開発規模の拡大に伴い、複数の会社や外部クリエイターが参加するケースが多くあります。メインの開発会社を中心に、グラフィック、サウンド、デバッグなどを専門とする企業が役割を分担しながら、一つのタイトルを作り上げます。

ゲーム開発会社同士の関係とプロジェクトの進み方

ゲーム開発会社同士の契約や立場によって、担当範囲や責任は異なります。代表的な開発形態と会社間の関係を見ていきましょう。

自社開発・受託開発・共同開発で異なる会社間の関係

ゲーム開発の形態としては、自社開発、受託開発、共同開発などがあります。

自社開発は、自社が主体となってゲームの企画・開発を行うスタイルです。自社でパブリッシングまで担うケースもあれば、販売やプロモーションを外部のパブリッシャーと連携して行うケースもあります。

受託開発は、パブリッシャーや他の開発会社などから依頼を受け、契約に基づいてゲームの全部または一部を開発するスタイルです。自社タイトルの売上だけに依存せず、受注した開発案件から収益を得られる点が特徴です。

共同開発は、複数の会社がそれぞれの技術や人員、ノウハウなどを持ち寄り、一つのプロジェクトを進める形式です。大作タイトルの制作や、自社にない技術領域を補完したい場合によく採用されます。

元請け・協力会社・外部パートナーはどう連携するのか

パブリッシャーなどの発注元と直接契約し、開発の中心を担う会社は「元請け」と呼ばれることがあります。元請けとなる開発会社は、プロジェクト全体の進行管理や品質管理、各協力会社との調整など、開発をまとめる役割を担います。

一方、元請けから依頼を受け、背景3Dモデルの制作や特定機能の実装など、開発工程の一部を担当する企業は「協力会社」などと呼ばれます。さらに、個人事業主や専門特化型の小規模スタジオが「外部パートナー」としてスポットで参加することもあります。元請けが全体の方針を定め、協力会社が専門技術でそれを支えるという強固な連携ラインが作られています。

開発規模やゲームタイトルによって変わるチーム構成

ゲームの規模やジャンルによって、チームの人数や構成比率は大きく変化します。大規模なオンラインタイトルやAAA(トリプルA)タイトルでは、社内外を含めて数百人規模のクリエイターが開発に関わることもあります。このような現場では、担当業務が細かく分業化され、高い専門性が求められます。

対して、小規模なタイトルやインディーゲームの開発では、数人から十数人程度の少人数チームで進行します。一人のクリエイターが企画からデザイン、実装の調整まで幅広く兼務することもあり、担当領域が広くなりやすいのが特徴です。

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会社同士の関係を把握するうえでは、ゲーム開発が企画から運用までどのような工程で進むのかを知ることも欠かせません。制作フローを押さえると、各企業や職種がどの工程を担うのかも理解しやすくなります。

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業界構造によって変わるゲームクリエイターの働き方

ゲームクリエイターの担当範囲や積める経験は、所属する会社の立ち位置や開発体制によっても変わります。

所属する会社によって担当範囲や裁量はどう変わる?

パブリッシャーや自社開発を行うデベロッパーでは、企画や仕様策定など、開発の比較的早い段階から関われるポジションもあります。ただし、実際の担当範囲や裁量は企業の開発体制や職種、プロジェクトによって異なります。

受託開発を行う会社では、発注元の仕様やガイドラインに沿って特定工程を担当するケースがある一方、企画や設計段階から開発を任されるケースもあります。担当する領域やプロジェクトによっては、特定分野の技術やノウハウを集中的に蓄積できる環境もあります。

正社員・派遣・フリーランスで異なるプロジェクトとの関わり方

正社員は、長期的な視点でのコアメンバーとして、社内のナレッジ蓄積や後輩の育成、組織全体の品質底上げを期待されることが多いのが特徴です。

派遣社員は、派遣先の開発チームに参画し、契約で定められた業務を担当します。プロジェクトの増員や特定領域の人材確保など、さまざまな目的で活用されており、同じ現場に一定期間継続して参画するケースもあります。

フリーランスは、業務委託契約などを通じてプロジェクトに参画します。契約内容に応じて、特定の成果物を納品する場合もあれば、一定期間チームの業務に参加する場合もあります。自由度の高い働き方ができる反面、自己管理能力と常に市場から求められる技術力を維持し続ける努力が必要です。

会社規模や開発体制によって変わる現場での役割

大規模な組織やプロジェクトでは、工程や役割が細かく分かれ、特定領域の業務に集中するケースがあります。一方、小規模な組織やプロジェクトでは、一人が複数の役割を担ったり、制作フローやルール作りから関わったりするケースもあります。

どちらが良い悪いではなく、自身が「スペシャリストとして技術を深く掘り下げたい」のか、「ゼネラリストとして幅広い業務を柔軟にこなしたい」のかによって、フィットする企業規模や体制は異なります。

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ゲームクリエイターの働き方は、所属する会社だけでなく雇用形態によっても変わります。正社員と派遣社員の違いを整理しておくと、自分に合う働き方やキャリアを考えやすくなります。

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ゲーム業界でキャリアを考える際に確認したいポイント

転職先を選ぶ際は、知名度や会社規模だけでなく、業界内での立ち位置や開発体制を確認することが重要です。

企業名だけでなく開発会社としての立ち位置を見る

有名タイトルの開発実績だけで企業を判断せず、そのタイトルでどの役割を担っていたのかまで確認することが重要です。元請けとして開発全体に関わったのか、一部工程を担当したのかによって、経験できる業務は異なります。求人票や企業情報、面接での質問を通じて、プロジェクト内での役割を確認しましょう。

担当タイトル・開発工程・職種ごとの裁量を確認する

入社後に「思っていた業務と違った」というミスマッチを防ぐためには、自分がどの開発工程にどれくらいの裁量を持って関われるのかを具体的につかむ必要があります。

例えば、企画段階からアイデアを出せる環境なのか、上がってきた仕様書通りにデータを作成する環境なのか、あるいはリリース後のデータ分析と改善提案を担当するのかなどです。求人票の職種名だけで判断せず、実際の現場で求められるミッションや意思決定のスピード感を企業側に確認しておくことが大切です。

自分が積みたい経験から転職先や働き方を選ぶ

最終的に最も重要なのは、自分自身の長期的なキャリアゴールから逆算して選択することです。「将来的にアートディレクターとしてチームをまとめたい」のであれば、制作だけでなく、コンセプト設計や品質管理、レビュー、チームの取りまとめなどを経験できる環境かを確認することが重要です。

「まずは3Dモデラーとして専門性を高めたい」のであれば、3D制作に強みを持ち、多様な制作経験を積める開発会社や制作会社を選ぶ方法もあります。自分の伸ばしたい強みと、企業の立ち位置を合致させることが、納得のいくキャリア形成への一番の近道となります。

まとめ

ゲーム業界では、パブリッシャーやデベロッパー、協力会社など、さまざまな企業が役割を分担しながら一つのタイトルを開発しています。会社の立ち位置や開発体制によって、クリエイターの担当範囲や積める経験も異なります。

転職先を選ぶ際は、会社の知名度だけでなく、プロジェクト内でどのような役割を担い、自分がどのような経験を積めるのかまで確認することが重要です。目指すキャリアから逆算し、自分に合った環境を選びましょう。

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