【2026年4月~6月まとめ】職種別フリーランス求人動向:ゲームプランナー(ディレクター)
プランナー求人傾向
分析対象:2026年4月~6月の公開されているゲームプランナー職(業務委託・フリーランス)
出勤形態
STANDのお取引先企業様は東京中心であるため、東京中心の公開案件が多いです。 また、出勤形態の割合は下記になります。
・出社常駐:35.2%
・ハイブリッド出社:53.3%
・フルリモート:11.5%

求人内容から見える傾向
ハイブリッド出社(52.8%)が過半数を占める結果となり、週数日のリモートワークを織り交ぜた柔軟な働き方が完全に業界のスタンダードとして定着しています。一方で、出社常駐(34.9%)も依然として高い割合を維持しています。これは、チームメンバー間での密なコミュニケーションや、実機を用いた細かな手触りの検証・イテレーション(クラッシュ&ビルド)を重視する大型プロジェクトが根強く存在するためと考えられます。
フルリモート(11.4%)は一定の割合を保っており、仕様策定やデータ入稿などタスクが明確な運用フェーズの業務を中心に、柔軟な人材確保の手段として活用されています。
対応プラットフォーム・エンジン
次に、プラットフォームやエンジンの観点から求人データを分析しました。
【プラットフォーム】
・スマートフォン(iOS/Android):42.0%
・コンシューマ(PS5/Switchなど):16.7%
・PC(Steam等):22.2%
・未記載:19.1%

【使用エンジン】
・Unity:15.1%
・Unreal Engine:16.0%
・エンジン未記載:69.1%

全体的な傾向として
プラットフォーム別ではスマートフォン(42.0%)が引き続き最大のシェアを誇っていますが、今期はPC(22.2%)がコンシューマを抜いて大きく伸長した点が特徴的です。PC・コンシューマを合わせると約39%に達しており、マルチプラットフォーム展開を前提とした骨太なタイトルでの募集が目立ちます。
エンジン別では「未記載」が約7割を占めるものの、明記されている中ではUnreal Engine(16.0%)がUnity(15.1%)を僅かに上回りました。特にハイエンドなRPGやマルチ対戦アクションタイトルにおいて、Unreal Engine(特にUE5)を指定したステージ設計やシステム設計の求人が急増しています。
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単価水準
各求人の単価帯から、以下のような割合となりました。
・80万円以上/月:2.7%
・60万〜80万円/月:32.3%
・40万〜60万円/月:12.3%
・40万未満/月:3.0%
・スキル見合い:49.7%

傾向と解釈
今期の最も大きな特徴は、「スキル見合い(49.7%)」が半数を超えた点です。一律の単価設定ではなく、求職者のこれまでの実績や専門性、リード経験に応じて柔軟に報酬を決定したいという企業の意向が強く表れています。金額が明記されている中では「60万~80万円(32.3%)」がボリュームゾーンとなっており、さらに80万円以上の高単価案件(2.7%)も増加傾向にあります。優秀なミドル~シニア層のプランナーに対して相応の対価を支払う用意がある、フリーランスにとって追い風の市場環境です。
求められるスキル要件
要件で求められているスキル・経験の割合を算出しました。
・企画提案・立案:23.4%
・仕様書作成:16.0%
・進行管理:11.7%
・Excel操作:10.6%
・パラメータ設計・調整:10.1%
・Unreal Engine実務経験:6.8%
・データ作成(マスタ等):6.8%
・Unity実務経験:6.4%
・バトル設計:6.3%
・UI設計経験:1.7%

傾向分析
「企画提案・立案(23.4%)」と「仕様書作成(16.0%)」が上位を占めており、プランナーとしての根幹である「アイデアの言語化・具体化能力」が最重視される傾向は変わりません。さらに、複数セクションの橋渡し役となる「進行管理(11.7%)」の需要も高く、ディレクションスキルの重要性が浮き彫りになっています。
実務面では「Excel操作(10.6%)」や「パラメータ設計(10.1%)」、各種マスタ作成など、ゲームの経済圏やバランスを緻密に構築・管理できる数値周りに強いプランナーが安定して求められています。
案件タイプの分類
【新規vs運営】
・新規開発:34.0%
・運営フェーズ:66.0%

【役割別】
・リード/ディレクター:16.4%
・特化型(UI/バトル等):38.6%
・その他:45.1%

市場の約3分の2を占める「運営フェーズ(66.0%)」では、KPI分析に基づいた改善施策やイベント・ガチャの設計を即戦力で回せる人材が重宝されています。役割別では、特定の領域(バトル、UI、サウンド、エネミーAIなど)を専門的に担当する「特化型(38.6%)」の比率が高く、プロジェクトの大型化に伴ってプランナーの職務分掌と専門特化が加速していることが伺えます。
今後の注目ポイント
ここまでの分析を経て、今後注目されるであろうポイントをまとめました。
Unreal Engine 5(UE5)への適応力と「パートリード」経験
PC・コンシューマ向けのハイエンドプロジェクトが多数稼働しており、UE5を用いたステージ設計、イベント量産、システム周りの構築を行えるプランナーの需要が急騰しています。また、単なる作業者ではなく、特定のパートを率いる「パートリード」の経験があると、スキル見合いで大幅な単価アップを狙いやすくなります。
「AI活用」による実務効率化の標準化
アシスタントプランナーや広告プランナーの案件を中心に、「AIを利用した業務効率化」が必須要件や推奨要件として明記されるケースが出始めています。生成AIなどのツールを進んで使いこなし、仕様書整理やデータ収集のスピードを上げられる人材は、今後の市場でさらに強い武器となるでしょう。
バトル・エネミーAI・経済設計など「インゲーム特化型」の細分化
ゲームの遊びのクオリティを左右する「インゲーム」のレベルデザイン需要が非常に細分化しています。エネミーの行動設計(AI)、キャラクターの性能・成長曲線設計、あるいは報酬から逆算したゲーム全体の経済設計など、何か一つの領域で「突き詰めた強み」を持つプランナーの価値が高まっています。
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