【2026年4月~6月まとめ】職種別フリーランス求人動向:エンジニア(クライアント・サーバー など)
エンジニア(クライアント・サーバーなど)求人傾向
分析対象
2026年4月~6月時点の公開されているゲーム・エンタメ業界を中心としたエンジニア職(業務委託・フリーランス)
出勤形態
・出社常駐:39.2%
・ハイブリッド出社:47.7%
・フルリモート:13.1%
出勤形態の傾向
エンジニア職においては、ハイブリッド出社(47.7%)が引き続き最も主流な働き方となっています。週数日の出社によってチーム内の仕様調整や密な対話を行い、実装や検証のフェーズではリモートに切り替えて開発に没頭する、というメリハリのある柔軟なスタイルが完全に定着しています。
一方で、出社常駐(39.2%)も約4割と依然として高い水準を維持しています。これは金融系の基盤更改支援や、コンシューマ(据え置き機・携帯機)向け新規タイトルの開発、さらにはアーケードゲーム連動サイト構築など、物理的な機密保持や実機デバッグ環境が必要とされるプロジェクトが依然として多いためと考えられます。
フルリモート(13.1%)は1割強のシェアを維持しており、AIを活用した自動化テスト環境の構築や広告配信サーバー(DSP)の開発といったバックエンド、あるいは地方在住の希少なスペシャリストをターゲットにした「攻めの採用」枠として有効に活用されています。
対応プラットフォーム/エンジン
【プラットフォーム】
・スマートフォン向け:45.3%
・コンシューマ向け:6.4%
・PCアプリケーション:22.1%
・メタバース/VR系:6.4%
・未記載:19.7%
スマートフォン向け開発(45.3%)が主流であるものの、今期はPCアプリケーション(22.1%)の求人が2割を超え、大きな存在感を示しています。
【ゲームエンジン】
・Unity:41.3%
・Unreal Engine:16.0%
・エンジン未記載:42.7%
ゲームエンジン別では、Unityの需要が41.3%と急伸しており、スマホパズルゲームから3Dリズムスポーツ、共通基盤開発まで圧倒的なシェアを誇ります。Unreal Engine(16.0%)は、ハイエンドな3Dアクションや本格派格闘ゲームといった、高パフォーマンスが要求されるタイトルで確固たる地位を築いています。エンジン未記載(42.7%)は、主に広告配信や金融システム更改、サーバーインフラなどのバックエンド業務に集中しています。
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単価水準
・80万円以上:11.2%
・60〜80万:34.1%
・40〜60万:4.3%
・40万未満:0.8%
・スキル見合い:49.6%
単価水準の傾向
今期は「スキル見合い(49.6%)」が約半数に達し、エンジニアの単価設定において実力主義の傾向がより一層強まりました。金額提示がある中では「60万〜80万(34.1%)」が安定したボリュームゾーンとなっていますが、「80万円以上(11.2%)」の高単価案件も2桁をキープしており、ベテラン層への手厚い報酬水準が維持されています。
大規模DAUを見据えたデータベース(MySQL/Oracle)のチューニングや、3D描画移植、生成AIを実務に組み込んだ最先端のパイプライン構築ができる「テックリード・TA(テクニカルアーティスト)」に対しては、相応の投資を惜しまない業界の姿勢が顕著に表れています。
求められるスキル要件
スキル要件の傾向
・C#:28.0%
・AWS:26.4%
・Go:24.8%
・PHP:21.1%
・Python:18.7%
・C++:11.5%
・SQL:17.6%
・Docker:13.1%
・GCP:11.2%
・JavaScript:10.7%
・TypeScript:6.7%
・React:6.4%

Unity開発のベースとなるC#(28.0%)がトップ。バックエンド領域では、クラウドインフラのAWS(26.4%)に加え、超高並列・高性能処理を求めるゲームAPIやクラウドゲーミング開発においてGo(24.8%)の要求率が急上昇しています。定常運用やエンハンスで定番のPHP(21.1%)や、AI・データ分析を担うPython(18.7%)など、役割に応じたスキルの分化がさらに進んでいます。
経験・人柄の傾向
・コミュニケーション力:19.5%
・自発性・主体性:4.0%
・チーム開発経験:3.2%

「作れる」だけではなく、デザイナーやプランナーの意図を汲み取ってUI/UXの改善案を提案したり、他セクションとの橋渡しとなれるコミュニケーション力(19.5%)が非常に強く求められています。
案件タイプの分類
・新規開発案件:28.5%
・運営フェーズ:71.5%
案件タイプの分類での傾向
市場の7割以上を「運営フェーズ(71.5%)」が占めています。大規模なアップデート、コードリファクタリング、不具合対応、ストア提出支援など、プロダクトを持続的に成長・安定させるための盤石なエンジニアリング力が求められています。一方、「新規開発案件(28.5%)」では、プロトタイプ開発や、これまでにない3Dグラフィック表現の検証など、初期フェーズ特有のスピード感と裁量の大きい開発に挑む機会が豊富です。
今後の注目ポイント
実務に溶け込む「AI駆動開発(生成AIツール活用)」
今期のトレンドとして、単にAIシステムを開発するだけでなく、「コード生成やバグ修正、テスト作成の50%以上を生成AI(Claude Code、Cursor、GitHub Copilot等)で行えること」を必須・推奨とする求人が具体的に登場し始めました。AIと共生し、開発効率を爆発的に高められる「AIネイティブ」なエンジニアの価値が急騰しています。
プラットフォームを跨ぐ「3D描画移植」と「リアルタイム通信最適化」
「過去タイトルのスマホ・PC移植」や「Photon Fusion等を用いたDedicated serverモデルでのオブジェクト同期」など、マルチプラットフォーム(コンシューマ機、PC、VRなど)に対応するための描画負荷対策やネットワークプログラミングスキルの需要が非常に尖っています。
テクニカルアーティスト(TA)とUI組み込み職の細分化
Maya等のDCCツールとゲームエンジンの架け橋となり、PythonやC#でパイプラインを構築する「TA(テクニカルアーティスト)」や、Photoshop/FigmaからUnity上へ高い再現性でUIを構築する「UI演出組み込みエンジニア」といった、技術とクリエイティブを繋ぐ「特化型エンジニア」が、いずれもスキル見合いの高条件で切望されています。
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