スタキャリテック(STANDキャリアテック)ゲーム業界・IT業界の転職・求人なら
求人特集

【2025年7月時点】職種別フリーランス求人動向:エンジニア(クライアント・サーバー など)

2025/7/11時点の公開中のフリーランス求人から今回は各エンジニア職について求人動向を分析。 各求人のデータベースから読み解く、給与やスキル、働き方の傾向などを解説いたします。 さらに、スタキャリテック(STANDキャリアテック)ではエンジニアの求人を多数掲載しておりますので、バナーをタップして是非一度覗いてみてください! #ゲーム業界 #IT業界 #クライアントエンジニア #サーバーサイドエンジニア #フロントエンドエンジニア #バックエンドエンジニア #求人特集 #転職 #求人 #キャリア #フリーランス
目次

■出勤形態

  • 出社常駐:60.7%
  • ハイブリッド出社:29.2%
  • フルリモート可:10.1%

・出勤形態の傾向

エンジニア職では、依然として出社常駐型の求人が主流です。
「出社常駐」の案件としては情報システム部門(社内LAN、Windows/Linuxサーバー構築など)やゲームエンジンのコア部分の改修(Unreal Engineの最適化等)、社内インフラ構築・保守系など、セキュリティの都合や物理的デバイス操作が求められる業務(PCキッティング、社内ネットワーク対応など)は出社が必須となります。また、ゲームエンジンの内部実装・最適化業務などは、実機検証や密な連携が必要なため出社型が採用されやすい傾向にあります。
ハイブリッド出社」は、Unityを用いたクライアントエンジニア、テクニカルアーティスト(ツール開発・パイプライン整備)などがあり、特徴としてはアセットパイプラインやツール開発など、一部に物理検証やデザイナーとのリアルな擦り合わせが必要なケースでハイブリッド形式が採られる傾向にあります。複数職種の橋渡し的な役割を担う求人が多く、ドキュメント整備や環境整備系も含まれます。チーム全体がハイブリッド化しているプロジェクトにおいては、出社頻度を抑えた柔軟な働き方も選択可能な場合もあります。
フルリモート可」はマスターデータ設計やツール作成といった単独で完結可能な業務や、メタバースやバーチャルライブ関連で、既にリモート体制が整っているプロジェクトなどに多いです。
特徴としては、職種毎での依存関係が比較的少なく、自律的に作業を進められるタスクであることが前提となることが多いです。また、案件数は少数にとどまりますが、今後はメタバースやAI分野などを中心に拡大の可能性はあるでしょう。

■対応プラットフォーム/エンジン

【プラットフォーム】

  • スマートフォン向け:48.3%
  • コンシューマ向け:20.2%
  • PCゲーム:13.5%
  • メタバース/VR系:7.9%
  • その他:10.1%

スマートフォンゲームは、運用型タイトル(RPG、パズル、ソーシャルゲームなど)が中心で、Unityやデータ設計に強みを持つエンジニアが重宝されています。コンシューマーゲーム案件では、PS5やSwitch2といったハイスペック機に対応する開発経験が求められ、特に描画負荷の高い3Dアクション系ジャンルでのUnreal Engine使用例が目立ちます。
PCゲームは、UnityまたはUnrealどちらも使用されるケースがあり、インディーゲームやサンドボックス系ツール開発といった領域に広がっています。メタバース/VR系では、VRChatやClusterといったプラットフォームでのコンテンツ制作・演出系業務の需要が伸びており、Unityベースのライブ演出や仮想空間開発スキルが活かされています。

【ゲームエンジン】

  • Unity:57.3%
  • Unreal Engine:16.9%
  • 内製エンジン・不明(未記載):25.8%

Unityは主にスマートフォン向け案件での使用が多く、UI設計やツール開発、演出エフェクトなど、比較的軽量な開発案件にて使用されています。また、VTuber支援やVR系の案件にも活用されており、マルチデバイス対応を前提とした柔軟な設計が重視されます。
Unreal Engineを使用した案件では、コンシューマーゲームの中でも描画性能が求められる3Dアクション案件、内部システムの非同期最適化、AI制御の強化など、高度な処理を伴う場合が多いです。
Blueprintのみでの実績は現在は受け付けない企業が多く、C++での実装経験、実装力が必要な場合が多いです。

・プラットフォーム/エンジンの傾向

UnityとUnreal Engineの2強構造が形成されており、Unityは開発効率や軽量性、Unrealは描画性能やスケーラビリティが評価されています。その他分類には、ゲーム以外の領域の案件(エンタメ・IT系)があるほか、独自ゲームエンジン、ブラウザベースの軽量フレームワーク、あるいは業務系ツール開発案件が含まれており、必ずしも「ゲーム専用エンジン」を使用しない環境も一定数存在します。


ゲーム・IT業界のデザイナー案件をお探しの方は
スタキャリテック」をチェック!

バナーをタップで各エンジニア職種の求人一覧が表示されます

■単価水準

  •  80万円以上:28.1%
  • 60〜80万円:39.3%
  • 40〜60万円:31.5%
  • 40万円以下:1.1%

・単価水準の傾向

80万以上」のレンジに含まれる対象は、インフラエンジニア(AWS/GCP最適化)やUnreal Engineの内部設計・非同期処理・高負荷描画最適化などのほか、技術アドバイザー・テックリードなど高い役職の募集であったり、高度な専門性・コンサルティング性が要求される案件に集中しています。
新規開発案件や、企業の技術基盤刷新といった重要プロジェクトでこのレンジの金額が提示されるケースが多いです。
60万~80万」のレンジでは、Unityエンジニア(スマホゲーム・ツール系)、Python/MELによる社内ツール整備、VR/メタバース系開発の案件などが中心となっています。案件数のボリュームゾーンはこのレンジであり、一定の実務経験と汎用的なスキルを有する中堅エンジニア層がターゲットとして見られています。運用と新規開発の両案件が存在し、キャリアを考える上でこのレンジが分岐点になる(今後のキャリアを決める)時期と捉えることができるでしょう。
 40〜60万円」では、情報システム系業務(PCキッティング、社内SaaS管理など)、データ入力や補助業務含むエンジニアサポートなど、テクニカルスキルは必須ながら、管理・運用寄りの業務内容が多く、若手や補助的ポジションを対象とした求人が中心となってきます。実務経験3年未満の人材も一部対象になるなど幅広い受け皿ではあるものの、人柄がより重視されるレンジであります。
40万円以下」のレンジは極めて限定的な業務のみとなり、短期または副業的案件、研修含むアシスタントポジションなどが対象になります。このレンジの案件の少なさが、そのままエンジニア職全体の需要と報酬水準の高さを裏付ける結果となっていると言えます。

■求められるスキル要件

・スキル要件の傾向

  • AWS:19.10%
  • Java:16.85%
  • SQL:14.61%
  • Go:13.48%
  • PHP:13.48%
  • JavaScript:12.36%
  • React:11.24%
  • TypeScript:10.11%
  • Docker:8.99%
  • GCP:8.99%
  • Python:7.87%
  • C++:7.87%
  • C#:7.87%

言語・フレームワークなどの傾向

クラウドサービスの重要性という観点では、AWSとGCPが上位に位置しており、クラウドインフラの知識や経験が多くの求人で求められていることがわかります。
また、多様なバックエンド技術の需要として、Java, SQL, Go, PHP, JavaScriptといった言語を使用する案件では、バックエンドのポジションの募集が多く、これらの技術を用いたシステム開発の需要が現在は高いということを示しています。
フロントエンド技術の広がりの視点だと、React, TypeScript, Vue, Node.jsなどのモダンなフロントエンド技術も一定の割合で見られ、ウェブアプリケーション開発におけるこれらの技術の使用率は根強いといえます。

次に、経験や人柄などに関する傾向についてですが、以下のようなものが出てきました。

チーム開発経験(7.9%)
開発フローが確立された中~大規模プロジェクトや、職種を跨いだ連携を重視する現場では非常に重要な要件となり、求人にも明記されています。

コミュニケーション力(7.9%)
仕様策定段階や運用時の調整において、エンジニアにも能動的な対話姿勢が期待されています。
また上記のチーム開発経験とも関連しますが、エンジニアであっても、より円滑なチームプレイを求められるようになってきているといえるでしょう。関わる人材が多様化してきているだけに、これからさらに求められるスキルとなってきているといえるでしょう。

自発性・主体性(6.7%)
少人数または裁量が大きめのプロジェクトにおいて、指示待ちでない姿勢が歓迎される傾向があります。また、これらの記載がなくとも、実際の面談時には自発性・主体性を見ようとすることが多いため、上記2つと合わせて体得しているべきスキルとなっています。


■案件タイプの分類

  • 新規開発案件:36.0%
  • 運用案件:39.3%
  • その他:24.7%


・案件タイプの分類での傾向

新規開発案件」は、モバイルゲーム・コンシューマーゲームなど幅広い領域で発生しています。
初期フェーズから参画するため、要件定義・プロトタイプ設計・技術選定などに携わる機会が多く、フルスタック性やゼロからの構築力が求められる傾向があります。よくある業務としては、新規IPのゲームクライアント開発(Unity/Unreal Engine)、サーバーアーキテクチャの設計と初期構築、自社プロダクト向けメタバース空間の初期立ち上げ、独自エンジンの拡張機能開発などがあり、求められるスキルの傾向としては、技術選定・アーキテクチャ設計経験、柔軟な実装能力(プロトタイプベース)、ゲームエンジンの深い理解(Unity/UE問わず)などとなります。いずれも、自走性や初期段階の地固めの要素が強くなっています。

既存プロダクトである「運用案件」は、ゲームタイトルの長期運用やシステム改善、KPI分析を元にしたイベント設計対応、サーバー負荷軽減など、継続的な改修・保守業務が中心となっています。特に大手企業の看板タイトルでの運用人員拡大・補充を目的とした募集が目立ちます。よくある業務としては、ゲームイベント機能の実装と調整とそれに関わるバグ修正・不具合調査、サーバーコスト最適化、APIのリファクタリング、UI改修・実装などがあり、求められるスキルの傾向としては、安定運用のための堅実な実装能力、チーム開発・引き継ぎ対応力、KPIやユーザー動向に応じた改善提案スキルなどがあげられます。基本的に長くチームで活躍するための要素として捉えられ、KPI分析などは運用案件では必須なスキルといえます。

■今後の注目ポイント

これまでの分析から、今後生まれるトレンドや注目される可能性のあるポイントをまとめました。

AI技術の調査と活用

AIの活用事例は急速に拡大しています。
インフラ系求人でもよく見られ、決済基盤の技術課題対応にAIを応用するなど、その幅は日を追うごとに広がりを見せています。今後の注目ポイントとして外すことはできない要素となってきています。
また、プランナー・デザイナーに比べて、エンジニア職はプロンプトをコードで調整することを求められるため、学んでおいて損はないでしょう。

メタバース/VTuber関連

3Dライブ配信に関わる開発や、ミニゲーム制作、背景セットアップ案件が徐々にではありますが増えてきています。今やこの市場は世界的なものとなっており、無視できない規模となっています。新たな技術を体得するというよりは、市場の情報を常にチェックし、自身のスキルセットを活かせるかどうかを主軸に動くと良いかもしれません。

社内業務の効率化

今やゲーム開発は大規模なチームプレイが当たり前となりました。そのため、個々人の業務量は膨大になっています。AIにも関連する話ですが、効率化は現場の急務となっており、。また、関連してPowerShellやPythonを用いたドキュメント整備やスクリプト開発が今後もさらに求められるようになると予測されます。

■求人掲載について

スタキャリテック」にはエンジニア関連の求人を多数掲載しています。
詳細は下記バナーからご覧いただけます!
気になる職種で絞り込んで検索してみてください!